ビジネスシーン、英文Eメール・英文レターでも使える正式な英語の「お疲れ様」、「ご苦労様」という表現を紹介します!
今回の記事では、日本のビジネスでの会話や日常会話でも頻繁によく使われる「お疲れ様」という表現の英語の言い方を紹介していきたいと思います。
この「お疲れ様」や「ご苦労様」という定型の挨拶は多くの方が、殆ど毎日のように使う便利な決まり文句だと思います。
しかし、実はこの「お疲れ様」という表現は英語に翻訳しにくい表現です。もっと言うと、「お疲れ様です」と「ご苦労様です」という二つの表現は残念ながら英語に直訳できません。
ですから、今回は「英語の直訳」の代わりに、英語圏の人が使う自然な表現を紹介していきたいと思います。
先ずは、「お疲れ様」や「ご苦労様」は日本語において「どんな時?」や「どんなシーンで使うのか?」という事をちょっと分析してみたいと思います。
そういった分析を行う事によって、同じシーンでは英語でどのように表現するのか?と想像がしやすいのではないかと思います。それではいきましょう!^^
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「お別れの挨拶」として使う「お疲れ様」・「ご苦労様」
日本の会社では、仕事が終わって誰かが帰る時の「お疲れ様」という挨拶は「さよなら」という意味が含まれた挨拶として使われていると思います。
こういった場合には、英語圏の国では、単純に挨拶だけをしてお別れを言います。
例文:
See you!
(じゃあね!)
Have a good weekend!
(良い週末を過ごしてね!)
Bye! See you tomorrow.
(さよなら。また明日ね。)
Night! See you next week.
(さよなら。また来週でね。)
しかし、「仕事を頑張ったね!」や「疲れたね!」、「大変だったね!」というニュアンスも同時に表したい場合には、下記の表現を使う事も出来ます。
例文:
Thanks for all your hard work today.
(今日は頑張ってくれてありがとうございました。)
You did a great job.
(お疲れ様でした。)
Well done everyone.
(皆さん、お疲れ様でした。よく出来ました。)
That was a great result. Great effort, everyone.
(良い結果が出ました。皆さん、お疲れ様です。)
英語圏の国のビジネスシーン(ビジネス会話)では、「上下関係」による言葉遣いの違いはあまりありません。自分の上司に「You did a great job」(あなたは良い仕事をやったよ!)という表現は使いません。
しかし、「Bye! Have a nice weekend!」(じゃあ!良い週末を!)のような表現は部下に対しても上司に対しても使う事が出来ます。
「乾杯」の時に使う「お疲れ様」
日本では、友達や同僚と一緒に飲みに行く際「乾杯」をする時に「お疲れ様です!」という表現をする事があると思います。
こういった表現を英語でする場合には、「cheers!」(=乾杯)という表現を使いますが、「みんな良く出来たね!」や「みんな疲れたね!」というニュアンスを表すためには下記のフレーズを使って表現します。
例文:
Cheers everyone! You all did a great job!
(皆さん、乾杯!よく出来ましたね!)
Cheers and thank you all for your hard work.
(乾杯!皆さん、頑張ってくれてありがとう!)
Cheers! Let’s have a great night!
(乾杯! 楽しい夜を過ごそう!)
Cheers! I’m glad the week is over!
(乾杯!今週がやっと終わってよかったね!)
スポーツやイベントが終わった際に使う「お疲れ様」は英語で何と言う?
スポーツの試合や、みんなが参加したイベント、アクティビティーが終わった際には、日本語では「お疲れ様です」と言う習慣があると思います。
一方、英語ではこの場合「よく出来た」や「よくやったね!」のようなフレーズを使います。
例文:
Well done everyone! You did a great job!
(皆さん、よく出来たね! よくやった!)
Good effort!
(よく頑張ったね!)
That was a great performance.
(よくやったよ!)
You had a great game.
(良い試合だったね。)
出張・外出から帰ってきた際に使う「お疲れ様」は英語で何と言う?
会社の同僚や上司などが出張から帰ってきた際には、みんな「お帰りなさい。お疲れ様です」という表現を使うと思います。
英語では、そのような決まり文句はありませんが、代わりに「出張はどうだった?」や「あなたは疲れたでしょう」のような表現を使います。
例文:
Welcome back. Did you have a good trip?
(お帰りなさい。旅は楽しかったですか?)
How was your business trip?
(主張はどうでしたか?)
Did you enjoy yourself?
(楽しかったですか?)
You must be really tired.
(あなたは疲れたでしょう。)
That was a long journey. You should take it easy today.
(長い旅だったね。今日はゆっくりした方がいいよ。)
5.メール・手紙で使う「お疲れ様」
日本語のビジネスメールの初めに「お疲れ様です」を書く人が多いと思います。しかし、英語のメールでは、単純な「Hello」のような挨拶だけで大丈夫です。
下記にメールの書き出し(初め)に使える挨拶を紹介していきます。
例文:
- Hi.
- Hi Kenji.
- Hello.
- Dear Kenji,
- Dear Mr Tanaka,
そして、英文メールを書く際にいきなり目的のテーマを書き出す事はちょっとダイレクトすぎますので、「調子はどうですか?」のような軽い定型の挨拶を書く習慣はあります。
例文:
How are you?
How have you been?
(調子はどうですか?・お元気ですか?)
How was your weekend?
(週末はどうでしたか?)
How was your vacation?
(休みはいかがでしたか?)
I hope you had a nice Christmas and New Year.
(良いクリスマスとお正月を過ごせたと良いと思います。)
「お疲れ様」、「ご苦労様」の英語表現:まとめ
今回の記事は英語で「お疲れ様」、「ご苦労様」という際の表現を紹介してみました。
私のアドバイスでは、日本語の「決まり文句の挨拶や表現」などは、いきなり英語に直訳せず、「日本語ではどういうシーンで使うのか?」という事を先に考えてみましょう。
そしてその後に「最も自然そうな英語」に翻訳して見た方がより自然な良い英語表現が作れるのではないかと思っています^^