字幕なしで洋画(ハリウッド映画)や海外ドラマをみれるようになる方法とその為の具体的な学習ステップ紹介
英語学習者であれば誰もが一度は夢見る事なのかもしれません、「洋画を字幕なしで見たい!」、「大好きなハリウッド映画や海外ドラマを字幕無しで理解出来るようになりたい!」といったような目標ですが、実際に”洋画を字幕なしで映画を見れる英語力”とは思ったよりも高いレベルの英語力が必要です。
特にある程度の「リスニング力とボキャブラリーの知識」は必要になります。その映画やドラマのテーマにもよると思いますが、たとえストーリーが簡単な内容であった場合でもある程度のリスニング力は必要になります。
繰り返し観る事によってリスニング力の問題はある程度、解決されてくると思います、それでも映画をみる前に事前準備と知識は必要です。ポイントをおさえずに闇雲にず繰り返してみても、一向に字幕なしで理解出来るようにはなりません。
同じ映画やドラマを繰り返しみていけば、ある程度の内容は理解できて少しづつ聞き取れるようになるかもしれませんが、完全に聞き取れて内容を理解出来るようになるかと言えばそれはまた別のレベルの話です。
では、何故こういった洋画(ハリウッド映画)や海外ドラマを字幕無しで観る事が難しいのでしょうか?
その最も大きな理由として、こういった映画やドラマには、ネイティブが日常的に使っている英語である「句動詞やスラング、ネイティブが使うカジュアルな言葉遣い」等が沢山入っているからです。
そして、「日本語には翻訳しにくい表現」が沢山含まれている事が多いです。ですので、こういった事を全て厳密にしっかりと理解(100%理解するという意味)するには、相当高い英語力が必要だと思います。
しかし、今回はあえてそういった難しい目標に挑戦したいという英語学習者の方の為に私が実践してある程度(80%以上)出来るようになった「洋画(ハリウッド)・海外ドラマを字幕なしで見る為の学習法」を紹介していきたいと思います^^
ここで紹介する、やり方は実際にある程度の時間を要するやり方なので、その事は予めご了承下さい^^。
学習を行う前に用意しておくべき事と映画やドラマのテーマや作品の選び方
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- 英語字幕があるもの
- 日本語吹き替えがあるのも(日本語字幕も含む)
- 日常会話が多い作品
- スクリプト(script)を用意する
以上の条件を満たしている洋画(ハリウッド映画)か、海外ドラマを用意しましょう。最近の映画や海外ドラマはよほど古い作品でもない限り大抵、英語字幕と日本字幕の切り替えがあります。
そしてこれは後ほど、学習のポイントでも触れていきますが、学習に使う作品選びのポイントとして「日常会話が多い作品」を選ぶようにして下さい。
以前の記事でも紹介したような恋愛系ストーリーや青春ドラマ(スクール系)などの映画は、リスニング教材としてもお勧め出来ます。何故ならこのような映画は、”日常会話でそのまま使えるようなフレーズ”も沢山出てきます。
そして、何よりも”内容がシンプルでわかりやすい”という事もあります。これは英語学習初心者が海外ドラマや洋画をリスニング教材として選ぶ基準として最も大切なポイントです。
参考記事:「英語の勉強になる映画・ドラマ:英語学習にお勧めの映画について紹介」
今まである程度英語を勉強してきたような、「中級~上級者」の方には、ネイティブが観るような少しトリッキーなストーリーのドラマ、難しい内容のドキュメンタリー番組等を英語の学習教材として使えると思います。
しかし、初心者の方はテーマ選びさえしっかりしていれば、この学習方法でも効果があると感じています。逆に昔の私のように自分が興味があるストーリーだからといって、ちょっとマニアックなドキュメンタリー番組に英語を字幕をつけてみたり、サスペンス系のテーマを選んでしまうと、正直学習効果は殆どないと思います。
そして、当たり前の事ですが、こういった作品を使って勉強すると当然、効果がないので長くは続かないと思います。(結局は最終的に日本語字幕をつけてみてしまうという・・)
英語学習に良いお勧めの映画作品
例としては、以下のようにスクリプト(セリフ集)の情報が多い作品を選ぶようにするとよいでしょう。学習ポイントとしては、「出来るだけ1本の作品にしぼって繰り返しみる」というような方法がお勧めです。
同じ作品を繰り返しみるのではつまらないからといって、違う作品を何本も見て、単語やフレーズだけを覚えても、一向に映画やドラマを字幕なしで理解出来るようにはなりません。
内容がしっかりと理解出来るようになるまでは、スクリプトを眺めてじっくりと腰をすえて勉強しよう。
映画やドラマを選ぶ際に出来るだけ日常会話の多い作品を選ぶ事
実際に教材として使う映画やドラマはストーリーが専門的過ぎないストーリーや、難しすぎないストーリーを選ぶ事が大切です。いくら興味がある映画やドラマだからといって、医療系のERやドクター・ハウス、犯罪・刑事系、サスペンス、SF系等は出来るだけ選ばないようにしましょう。
こういった作品のストーリーは専門用語が多く出てくる為に英語学習者には不向きです。私のおすすめとしては、恋愛系のストーリーやスクール系のドラマや映画をお勧めします。特に恋愛系の映画やドラマでは日常会話が多いですし、実際に会話で使える表現も沢山出てくる為に英語学習者には良い教材になります。
そして何よりも日常生活が舞台になっているので、会話内容やストーリーが把握しやすいです。以上の理由から、ハリウッド映画や海外ドラマで英語を学びたいと思っている方は、日常会話が多い作品を選ぶようにしましょう。
まずは作品のストーリーを理解する為に日本語でみる
まずは、作品のストーリーをしっかりと理解する事が大切です。ストーリーを理解していないのに、はじめから英語で作品をみても、到底内容は理解出来ないと思います。
ですから、はじめは「日本語字幕」を出して普通に楽しみながら映画を見ましょう。今までみた事がない映画の場合は最低でも、2回以上はみるようにしましょう。私の場合は大体、過去に日本語字幕付きで2回以上みた作品を教材として選ぶようにしています。
日本字幕付きでみれば、大体のストーリーの流れや登場人物、ストーリーの展開、登場する人物のキャラクターなどが把握できていると思います。ここまでくれば字幕なしで映画をみる為の下準備はOKです。
映画(ドラマ)のスクリプトをみて英語と日本語を照らし合わせる
次にお勧めな学習法としては、スクリプトを使った方法です。スクリプトを使った学習法は別名、スクリーンプレイという方法で紹介されています。
アマゾンなどで「スクリーンプレイ」と検索すると色々な映画やドラマの台詞集が出てきます。ここにはストーリーで使用されている、台詞が英語と日本語の交互に紹介されています。
これに先に目を通しておく事で英語音声のみで観た場合もわりと理解がしやすくなります。英語圏のウェブサイトにも、「作品名+ script」と言うキーワードで検索すると無料で数多くの映画やドラマの台詞集が出てきます。(残念ながら日本語はありませんが)
スクリーンプレイの良い点は英語と日本語訳以外にも、ストリートの細かい解説などがされているので楽しみながら利用出来ると思います。
インターネットで購入出来るスクリーンプレイの本
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いよいよ英語字幕で映画をみるステップ
次に英語字幕を出して目と耳でストーリーを追っていきます。この際に、聞き取れなった表現やわからなかった表現、単語をピックアップしてメモしておきましょう。
その都度、わからない単語があった際に停止しながら見てもいいと思いますが、集中力が途切れてしまうという人は後でまとめて調べればいいと思いますので、メモに残しておきましょう。
一通り映画(ドラマ)を観終えたら、先程ピックアップしておいた単語や表現、フレーズの意味を調べます。そして、次のステップはもう一度、そのわからなかった部分、聞き取れなかった部分を意識しながら映画をみます。
「わからなかった単語や表現を調べて」それらの意味がわかるようになったら、もう一度その単語や表現が使われたシーンを意識してみていきましょう。
聞き取れて意味もわかるようになれば、先に進んでOKです。こうやって最低でも3回以上程繰り返してみていると、大体のストーリーの内容が英語字幕だけでわかるようになります。
この際に単語だけをピックアップするよりも、「文章毎(フレーズ毎)」ピックアップしてそれらの意味を調べて覚えてしまうといいと思います。
そうする事によって、単語だけではなくチャンク(英語の塊)で覚える事が出来るので、実用的な英語表現を身につける事が出来ると思います。
英語のイントネーションも丸ごと覚える
映画(ドラマ)のストーリー内で使われている表現やフレーズを覚える際には”イントネーション”も同時に覚えるようにしましょう。
英語のイントネーションの大切さについて、疎かにしている英語学習者の方は多いですが、実は英語のイントネーションを覚える事はとても大切です。
何故なら、(英語圏の)ネイティブスピーカーは言葉のイントネーションで会話内容を理解している事が多いからです。
言葉のイントネーションを知っていれば、会話の際中に多少聞き取れない単語があっても「その音から全体像(文章の全部)が理解出来るヒントを見つけ出せる事が出来ます。
これは英語のリズムと関係していることだと思います。とにかく、このイントネーションについてはリスニング力を上達させる上でも効果ありです!
最後にもう一度、英語字幕なしでみてみましょう
最終的のステップは、英語字幕を取って「完全字幕無しの状態」にして映画をみます。ここまできたならゴールは近いです。このステップにくるまでに同じ映画をおそらく8回以上(多い人は10回くらい)は観ていると思います。
ですから、スクリプトやスクリーンプレイを利用していれば、英語音声だけでも大分内容が聞き取れるようになっているはずです。
全ての内容は聞き取れないにしても内容の60~80%くらいは何を言っているのか理解出来るはずです。
これは言語学習でよく言われていることですが、一般的に外国語を聞いてその内容の「60~70%」が聞き取れて内容が理解出来ていれば残りの部分は、「その文脈で理解出来る」と言われています。
後は英語のリズムやスピードに慣れる事が大切です。ストーリーは完全に把握出来ていると思いますので、何を言っているのか自然と聞き取れるようになっているはずです。
このステップにきても聞き取れない単語やフレーズがあれば、再度最初のステップに戻って、聞き取れなかった単語やフレーズを調べて覚えていきましょう。
この作業を繰り返していけば、そのうちに必ず映画の80%以上は聞き取れるようになると思います。最終的には100%を目指して聞き取りが出来るようになるまで頑張りましょう!^^
海外ドラマ・洋画(ハリウッド映画)が英語力上達に効果的なワケ
何故、海外ドラマや映画を使った英語学習方法がリスニング力、スピーキング力をアップさせる上でおすすめ出来る学習方法なのでしょうか?
それはこれらの作品には、英語圏のネイティブ達が普段使っている「くだけた会話や表現」、「イディオム」や「スラング」等の”教科書には掲載されていないような表現が多く使われているからです。
海外ドラマ(英語圏)・映画を使って学習することによって、生の英語に触れる事が出来ます。そうする事によって英語表現の幅も確実に広がります。
また海外ドラマ(英語圏)や映画には、その国の国民性、特徴やカルチャーなどが含まれている作品が多く英語学習者にとってもその国を理解する為の様々な情報を得る事が出来ます。これらの知識は学習者にとって非常に貴重な知識になると思います。
以上のような学習ステップを踏んで、海外映画やドラマを観ていけば十分にリスニング学習としての効果があり、最終的には字幕なしで映画をある程度理解出来るようになると思います。
時々これらの学習中に「シャドーイング」を入れていくという学習者もいるようですが、この方法も学習効果はあると思います。実際に映画に登場する俳優や女優の台詞を真似していくという方法ですね。
これをやるにもスクリーンプレイは必要なので、学習教材として使いたい気にいった映画があれば購入しておいてもいいと思います。
シャドーイングもスピーキング上達のためには効果的と言われている方法なので、英語耳を作る上でも重要な学習法だと個人的には思っています。
皆さんも是非一度、海外映画やドラマをリスニング教材として使って英語学習する事をお勧めします。特に学習モチベーションが保てないという方にはお勧めです^^