「カランメソッドは独学する事が出来るのか?」という質問にネイティブ英語教師が答えています
最近では、オンライン英会話のレッスンをした事がない方でも、カランメソッドの存在を知っている方も増えてきているようです。それに伴いカランメソッドの効果や学習法に興味を持っている方が増えてきているのも事実です。
そこで今回の記事では「カランメソッドを独学で」勉強しようと考えている人へアドバイスを、私の長い英語学習期間の経験談から紹介してみたいと思います。
私は最近、英語を勉強しているある友人と英語学習のやり方について話す機会がありました。その際に彼女は「いつ先日カランメソッドのオンラインレッスンを受けた」という事を言っていました。
そして、彼女は「どうしてカランメソッドはオンラインレッスンでやる必要があるの?その方が効果的なの?テキストがあれば自分で勉強できるでしょう」というような事を言っていました。
確かに、多くの人々が独学で英語を話せるようになったという事例をよく聞きますが、実際には「独学で英語学習に成功した人」とはどのようなタイプなのでしょうか?
- モチベーションのとても高い人
- 自由時間の多い人
- 忍耐力のある人
- 諦めない人
- つまらない事を飽きない人
実は私は上記にあげたタイプのような人ではありません(笑)。 私は現在よりもさらに英語(特にスピーキング)をブラッシュアップさせてよりネイティブっぽい英語に近づけたいと思っていますが、残念な事に・・私は机でテキストをずっと読んで勉強するタイプではありません(笑)。
基本的には、「出来るだけ多くの人と英語で実際に話して」スピーキング力を磨いてきました。スピーキング学習に関しては多くの時間をオンライン英会話のレッスンに費やしてきました。ですから、独学だけで私の英語勉強はうまく進まなかったという事も事実として言えます。
私は人と話したりしながら「実際に英語を使って覚えるタイプの人」だと思います。もっと言うと、私は英語教材や英語テキストだけで勉強していると、つまらないと思って飽きてしまうタイプの人です(笑)。
そして、独学で英語を覚えたい場合にはカランメソッドはお勧めしません。カランメソッドは先生と一緒に英語で話すために発明されたメソッドなので、マンツーマンのレッスン形式でやらないとあまり意味がない、効果がない学習法だと思います。
それでは、具体的に「カランメソッドをオンライン英会話のレッスンでやるべき理由」について細かく分析していきます。
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カランメソッドは英語で話す事から逃げられない!
勿論、カランメソッドのテキストを買えばテキストの内容を独学で覚えながら勉強する事が出来ると思いますが、それではスピーキングの練習になりません。
カランメソッドを選ぶ理由としては、直ぐに英語をアウトプット(=話す事)する練習が出来るという点です。独学で英語を勉強していると、一人でインプットする事が中心になって、アウトプット練習(話す事)が出来ません。
しかし、オンライン英会話で先生とレッスンをすると”アウトプットがメイン”になりますので、現在の自分の英語レベルが直ぐに分かりますし、第一に「英語を話す事から逃げる事が出来ません」これは英語学習者にとって非常に重要な環境です。
レッスン内容がしっかりと理解出来ないいない場合、直ぐに先生にバレてしまいます^^。独学の場合、「このページはなんとなく分かっているから先に進んでしまおう」という行動をとってしまう可能性があります。
つまり「勉強した英語が実際に使えるのか?」という確認をする事が出来ません。その点、オンライン英会話のカランメソッドでは、わかるまで特訓されるので、そのような事にはなりません。
カランメソッドには「発音矯正」がある
独学で英語を勉強していると、自分の発音やアクセント、イントネーションなどが正しいかどうかを確認する方法があまりないと思います。
しかし、カランメソッドのレッスンを受けると先生が生徒の発音を聞いて、その発音やアクセントが変な場合には「発音矯正」をしてくれます。
発音が綺麗になるためには、先生のフィードバックが必要だと思います。独学ではそのようなフィードバックは難しいと思います。発音矯正には、第三者(英語教師)の指摘が必要です。
カランメソッドでは「日本語が使えない」(使わない)
私は別の記事で「カランメソッドの復習方法」について書きました。その記事では「英語の文章を日本語にして意味を確認する」というアドバイスを紹介しました。これは復習する時に良い勉強になると思いますが、話す際(スピーキング)においては”日本語は使わずに直接英語で”話した方が効果的だと思います。
カランメソッドの最も良いポイントは「母国語に頼らずに」という事です。オンライン英会話のレッスンは全部英語で行われますし、進むスピードが速いので日本語で考える時間はありません。
これは本当に良い練習であり、良い英語環境になります。しかし、独学で勉強した場合、どの英語の文章であっても「日本語に翻訳する癖」が出てきてしまいます。翻訳者になりたいならこの勉強法が良いかもしれませんが、日常英会話を話せるようになりたい場合は、かえってこれが悪い癖になりやすいと思います。
基本的な考えとして「英語で話す際には英語で考えた方が良い」というルールは常に頭の片隅に入れておくべきだと思います。
カランメソッドは環境的に自然と「英語脳」が出来てくる
この理由は上記の3番目の理由に繋がっていますが、英語を話す事はスポーツやダンスのように「実用的なスキル」なので、英語を話す為には”英語を話す練習”が必要になります。
例えば、サッカー選手になりたいなら、サッカーのテクニック本だけを読んでいてプロのサッカー選手になれるわけではありませんよね。
サッカー選手になりたい場合、毎日外へ行ってボールを蹴ってサッカーの練習をし続けるしかないです。英語もこれと同じです。英語が話せるようになりたいなら、英語を話すしかないです。
カランメソッドは「英語選手のトレーニング」として考えた方が良いと思います(笑)。オンライン先生は「コーチ」で、レッスンで話す事は「英語トレーニング」になります。
サッカー選手はボールを蹴るたびに「サッカー脳」を作っています。そのお陰、試合でも、何も考えずにフィーリングでよいプレーが出来ます。「英語脳」というコンセプトも、基本的にはこれと同じだと思います。英語のアウトプットの練習すると、実際にネイティブと会話をする際に自然に話せるようになると思います。
以上、今回はカランメソッドを独学ではなく「オンライン英会話のレッスンで受けるべき理由」について分析してみました。英語学習には結局、「独学でやるべき部分と誰かとレッスンする」時間のバランスが大切です。そして、両方を上手にバランスよく学習すればする程、確実に英語力は伸びていきます。